Posterous theme by Cory Watilo

道州制について

オーストラリアに暮らして、最初に違和感があるのが、州という自治単位です。オーストラリアには6つの州と特別区のようなものがあるのですが、これだけ広大な国土をたった6つとか7つに分けているのは大雑把というか、それでうまくいくならずいぶんコストが少なくてすむのではないかと思います。

簡単に計算をしてみたら、オーストラリアの人口は2200万人なので6つの州で分けたら州あたり約360万人。日本の人口1億2000万人を47都道府県で割ってみると255万人ということです。完全に数字のお遊びですが、アメリカだって2億人を50州で統治している訳だし、日本みたいにあんなに狭い国土を47に分割する必要はないんじゃないかとこちらに来て思うようになりました。道州制の議論って、ときどき日本で聞きましたが、海外に暮らしてみて初めてイメージできるものなのではないかと思います。

日本では国対地方の予算取りの戦いが激しいですが、確かに国も無駄遣いが多そうだし、地方自治体もありすぎるようだし、面積でいったら日本は僕が住んでるクィーンズランド州より小さいし、一回ゼロベースで考えないと根本的な解決にはつながらないのではと7000キロ離れた彼方から危惧しています。

サバイバル能力

グローバル人材の定義ということで、よくセミナーとか開催されていますが、結局はサバイバル能力が重要なのではという気がしています。

昔の海外出張というと、上司に鞄持ちのような部下がついて、かつ通訳まで現地でアレンジして、会社訪問と会議なんてことをしていましたが、今は一人ですべてをやり、現地の人たちとともにプロジェクトをこなしてこなくてはなりません。そんなときに、けっこう重要なのが、ちゃんと行って帰って来れる能力。

インドネシアのこの都市のこの会社に明日の何時に行ってくれという指示に、すぐに飛び出していけてしまう若者はなかなかいません。そのレベルに達するまでにはそれなりの経験が必要です。オーストラリアなんて、はっきり言えば全く心配のない国なのですが、それでも道に迷い途方に暮れる留学生からときどき緊急電話がかかってきたりします。

これはもう経験して鍛えていくしか無いのですよね。いまだに旅行会社が主催するようなパック旅行や修学旅行のような留学で満足していると、サバイバル能力は絶対に身につきません。一人旅をする、どこかに出かけたらちょっと一人で寄り道をしてみる、海外でレンタカーを借りてみる、、すべての経験があとで必ず活きていきます。

ちなみに、うちの会社で僕と同じくらいサバイバル能力があるのは、東京オフィス勤務の25歳の女性。中学生で単身オーストラリアに留学した彼女は、どこに出張を命じても楽しんで出かけてしまう能力の持ち主です。

アメリカがかっこ良かった時代

今年のテニスの全米オープン女子はゴールドコースト出身のストーサーが優勝したので、テニスのネタで。前回オーストラリアの女子選手が全米オープンに優勝したのはコート夫人と呼ばれていたマーガレット・コート。1973年のことです。その当時全米オープンの会場はフォレストヒルズという場所にあり、なんとクレーコート(土というか砂というか、コンクリートを砕いたような色をしていました)の大会でした。フォレストフルズはアディダスからもナイキからも同じ名前のテニスシューズが出たほど、当時のテニス少年たちには憧れの名前でした。

1978年から現在のフラッシングメドウに移転して、ハードコートの大会になったのです。その最初の年の男子の優勝者はジミー・コナーズ。その年のウィンブルドンでボルグにあっという間にストレートで負けて、「全米では借りを返す」と言っても実力的にはボルグの方が上だったのに、会場がテレビで見てても揺れてるのがわかるくらい観客を味方につけてコナーズが奇跡的に勝ったのでした。

強い相手にぼこぼこにされながらも、立ち上がって、歯を食いしばって勝負する選手に観客たちが応援するのが、「アメリカ」であり、そのスピリットが10代の僕たちの世代にはめちゃくちゃかっこ良かった。

だけど、アメリカもちょっと変わってしまった。かっこ悪くても、のたうちまわっている感じがなくなってしまった。日本もそれを追随しているので、なおさら始末が悪い。

今年の女子決勝でも、一瞬流れがセリーナ・ウィリアムズに傾いたときがあった。観客も一瞬、応援しようとしたときがあった。しかし、ウィリアムズには観客が求めていたアメリカンスピリットはなく、ストーサーのうちに秘めた情熱の方が強いと、観客は理解してしまった。

日本からの留学生にいつまでも熱いスピリットを求めていこう。

学生短期プログラムを終えて

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昨日、2週間のプログラムを終えて、学生たちが帰っていきました。日本で流れている2週間とは質の違う密度の濃い時間を過ごしたので、日本では会ったこともなかった若者たちが、これからもfacebookなどで連絡を取り合う仲間になっていました。

このプログラムでは、最初の日の自己紹介と、最終日のプレゼンテーションのビデオを撮影して記録に残しています。2週間だけでも、こんなに違うのかというくらい自信をもって英語を話している学生たちの姿を見るのは、楽しいものです。

多くの学生たちが、このプログラムをきっかけに世界に飛び出していきます。昨年の参加者でもすでに何人かは長期の留学をしています。私は、ちょっとしたきっかけ作りをしているだけです。若者のことを思うなら、大人はもっともっと努力して、きっかけを作ってあげなくてはいけないと思います。なぜなら、彼らが活躍するであろう20年後の世界は、もう大人の私たちには想像もつかないほどグローバルな社会になっているからです。それは日本の少子高齢化と同じくらい確実に起こる社会の変化だと思います。

大学生たちはハードな英語だけの世界を体験しても、まったくひるむことなく、その壁を越えていきます。若者の力を過小評価してはいけないと思います。ゆるい留学しか用意できていなかった大人の責任は重いのです。さらに厳しい、しかしやりがいのあるプログラムを今後も開発していきたいと思います。


やればできる!?オーストラリアのサービス

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オーストラリアはちょっとサービス精神に欠けるところもあり、そのフレンドリーな人柄をもっとビジネスに活かせればと常々思っていましたが、、、久々(初めて?)にオーストラリアでもいいサービスを体験しましたのでご報告です。

クィーンズランド州を拠点としたコーヒー豆ブランドのmerloはよくカフェで看板は見かけていたのですが、近くのおしゃれなショッピングモールに豆を販売するショップを発見しました。ちょうど家のコーヒーも切れそうだったので、どんなものかとオーガニック豆を頼んでみました。200グラムで10ドルちょっとともちろんスーパーなどより価格は高いのですが、なんと豆を買った人には無料でsmallサイズのコーヒーを2杯も!サービスしてくれるのです。日本でもスタバとかでは豆を挽いている間にサンプルをくれますよね。それが普通のsmallサイズのラテでもカプチーノでも2杯いただけるのです。

店員もとてもフレンドリーで、ひとつひとつ豆の特徴を説明してくれて、とても楽しい会話ができました。ということで私は完全にこのショップのファンになってしまいました。たぶんしばらくはここのコーヒーを買い続けることになるでしょう。挽いた豆を入れてくれるのも写真のようなすてきな缶でした。

オーストラリアのテレビで

昨日何気なくテレビを見ていたら、日本の原発の近くに住んでいる人たちを扱ったドキュメンタリーを日本でいうNHKのようなテレビ会社のABCで放映していました。

http://www.abc.net.au/foreign/content/2011/s3317005.htm

時間のある方は、この記事の中のビデオが放映されたものなのでご覧頂ければと思います。

このような映像やリアルな日本人の姿がどれだけ今の日本の中で報道されているかは私にはよくわからないのですが、感覚的にはこんなアプローチの仕方は少ないだろうなというのが印象です。外国のメディアだからこそ、戦っている日本人も出演してもらえているのでしょうか。

日本のメディアは、スポーツ選手が活躍している姿を他国がどのように報道しているのかはよく紹介していますが、さすがに都合の悪い話は積極的には紹介はしてくれないでしょう。だからこそ、私たちのような海外で暮らす人間たちはもっとその国で日本がどのように扱われているのかを発信していかなくてはいけないのだということが、よくわかった経験でした。

学生グループの留学

昨年から夏休みと春休みに大学生を集めて、合宿のような留学を開催しています。2週間という短期間ですが、1週目は日本人が英語コミュニケーションの中で不得意な時制(特に完了形など)や仮定法などを中心に総復習を行い、週末には世界遺産の森へのエコツアー、そして2週目は将来必ず必要になってくるプレゼンテーションの実習を行っています。

この夏休みも11名の大学生たちが集まってくれました。この企画はマスには広告も打たないので、口コミや紹介で集まってくれる学生たちがほとんどです。また参加には、友人を誘ってくるのではなく、みんな一人で参加してくるのが特徴といえます。

大学生の留学というと、大学が主催したり、生協が募集したりするものがまだまだ多いのですが、私は参加者が知り合いのグループはほとんど成功しないと思っています。なぜなら2週間の短期間で大きな変化をもたらすためには、参加者個人の意志が本当に強くなければ難しいからです。修学旅行のような留学ではまったく意味がありません。

私たちの企画では日本を出た瞬間に絶対に日本語は話さないというルールを作り、土曜日のエコツアーの日にだけ日本語で話すことが許されます。そしてまた英語の世界に帰っていきます。最初の1週間に苦労した学生ほど最終的なプレゼンも素晴らしいものになるようです。たった2週間ですが、ここで集まった学生たちは、英語をあまり話せないかっこ悪い自分をさらけ出して、一緒に苦労して、すばらしい仲間となって帰っていきます。彼らから近況の連絡などをもらえるのが、楽しみです。

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親子留学にむけて

最近、まだ小学生や中学生のお子様と親御さんが一緒に留学をしたいというご質問が多くなっています。日本の原発事故の影響も大きくあるようで、ご質問内容もかなり切実な思いが伝わってきます。私たちもなんとかお役に立とうと考えていますので、いくつか事前のアドバイスです。

まず、長期にわたる親子留学は、しっかりとした計画性や戦略性がなければ、成功しないと思っています。中途半端な留学は子どもたちにとって混乱しただけの経験が残ってしまいますので、期間についてはある程度決めて計画をたてられるといいと思います。

次に、海外に住むということについて。今まで、一度も海外に留学したことも、生活したことも無い方が、いきなり親子で留学するのはとても難しいことだと思います。日本での生活は言葉の面でも社会システム面でも慣れている訳ですし、それと同じことを期待して海外で生活を始めると、かなりのストレスになってくると思います。

そして、留学する街や学校について。自分やその子どもたちが暮らすことになる街や、通うであろう学校を一度も見学をしないで、エージェントの言うことだけを信用して現地に来られるのはとても危険だと思います。最低でも1週間程度は親御さんだけでも現地に視察に来られることをお勧めします。

視察をすることで、現地での生活のイメージがつくと思います。車は絶対に必要なのかとか、家賃はいくらくらいなのかとか、ガイドブックには載っていないリアルな情報を集めていくべきだと思います。私も13年前に娘たちを留学させる前には、休暇を取って1週間でしたがパースの街や郊外をひたすらリサーチしました。

そして最後に一番重要な計画は、資金の問題です。お子様が学生ビザを取得して留学するということは、稼ぐことが出来ないということですから、父親が日本からどのくらい送金できるのかなど、現実的な計画を立てるべきだと思います。

視察や学校訪問のご相談は、弊社のオフィスがある4都市で受けることができますが、都市によっては公立の学校でも空きがないなど(オーストラリアは少子化問題など無い国なので)状況はいつも変化しておりますので、お早めに準備を始めてください。