日本に残されている時間
今週はマレーシアのクアラルンプールで Navitas http://navitas.com/
という世界的な語学学校と大学附属の英語学校、世界の大学への編入プログラムを運営している会社の世界会議があり、参加してきました。私たちの会社は、日本の会社で唯一招待され、200人の会議で私だけが日本人というとても不思議な経験もすることができました。
今週はマレーシアのクアラルンプールで Navitas http://navitas.com/
という世界的な語学学校と大学附属の英語学校、世界の大学への編入プログラムを運営している会社の世界会議があり、参加してきました。私たちの会社は、日本の会社で唯一招待され、200人の会議で私だけが日本人というとても不思議な経験もすることができました。
オーストラリアに住んでいる日本人の中には、ワザを駆使して日本のテレビをまったくストレス無く見る仕組みを作っている人がいますが、私はテレビは英語の勉強のためと割り切っているので、ケーブルテレビも引かずに一番ベーシックなチャンネルで楽しんでいます。
それでもときどき、日本のニュースは気になるので、朝5時40分から始まる前日のNHKの7時のニュースの再放送をときどき見ています。それを見て気づくことは、NHKのニュースって(たぶん民放も似たり寄ったりですが)妙に細かいというか、ひとつの話題に固執するというか、なんか物語的なのです。30分の枠の中で、ニュースとしては5つくらいしか取り上げていないのです。
今朝もトップニュースは(つまり昨日の午後7時の日本のニュース)、エスカレーターの耐震基準を見直そう。というものでした。別に悪くはないけど、トップニュースがこれ?と海外で日本の状況を知りたい立場では、とても不思議です。 他の国のニュースは、30分だったら少なくともその倍の数のトピックを取り上げています。そして細かい解説はせずに、淡々と進んでいきます。また、オーストラリアのテレビでも半分は世界のニュースです。日本人にグローバル化は避けて通れない!とか言ってるメディアの方々も、もう少し幅広いニュースを扱ってほしいと思います。細かい解説は、興味があったらネットで調べます。テレビというメディアの悩める姿をオーストラリアで感じています。日本に帰国してから吉祥寺の実家にいるのですが、駅までは20分くらい歩かなくてはなりません。朝も早いと車がそんなに通らない道路もありますが、みんな信号が変わるまでしっかりと待っています。僕は車が来なければ渡ってしまうのですが、そのときにおじさんとかおばさんに冷たい視線を投げられます。
これって、日本の文化を象徴しているもののひとつだと思います。今のところ僕は普通に歩けるし、視力も衰えていないので(近くは見えづらくなってきたけど)絶対に事故に遭うことはありません。それよりも信号が青に変わって信号だけを見て歩き出す方がずっと危険だと思います。
ルールを守っているから安全なのではなく、自分で確認し、コントロールしているから安全なのだということを、再確認する必要があるのではないでしょうか?日本社会って、どうみても非効率な信号をみんなで待っている感じがするのです。 ただ、こんな僕ですが、その交差点に子どもがいるときには、ちゃんと信号が変わるまで待っています。オーストラリアに暮らして、最初に違和感があるのが、州という自治単位です。オーストラリアには6つの州と特別区のようなものがあるのですが、これだけ広大な国土をたった6つとか7つに分けているのは大雑把というか、それでうまくいくならずいぶんコストが少なくてすむのではないかと思います。
簡単に計算をしてみたら、オーストラリアの人口は2200万人なので6つの州で分けたら州あたり約360万人。日本の人口1億2000万人を47都道府県で割ってみると255万人ということです。完全に数字のお遊びですが、アメリカだって2億人を50州で統治している訳だし、日本みたいにあんなに狭い国土を47に分割する必要はないんじゃないかとこちらに来て思うようになりました。道州制の議論って、ときどき日本で聞きましたが、海外に暮らしてみて初めてイメージできるものなのではないかと思います。 日本では国対地方の予算取りの戦いが激しいですが、確かに国も無駄遣いが多そうだし、地方自治体もありすぎるようだし、面積でいったら日本は僕が住んでるクィーンズランド州より小さいし、一回ゼロベースで考えないと根本的な解決にはつながらないのではと7000キロ離れた彼方から危惧しています。昨日何気なくテレビを見ていたら、日本の原発の近くに住んでいる人たちを扱ったドキュメンタリーを日本でいうNHKのようなテレビ会社のABCで放映していました。
http://www.abc.net.au/foreign/content/2011/s3317005.htm 時間のある方は、この記事の中のビデオが放映されたものなのでご覧頂ければと思います。 このような映像やリアルな日本人の姿がどれだけ今の日本の中で報道されているかは私にはよくわからないのですが、感覚的にはこんなアプローチの仕方は少ないだろうなというのが印象です。外国のメディアだからこそ、戦っている日本人も出演してもらえているのでしょうか。日本のメディアは、スポーツ選手が活躍している姿を他国がどのように報道しているのかはよく紹介していますが、さすがに都合の悪い話は積極的には紹介はしてくれないでしょう。だからこそ、私たちのような海外で暮らす人間たちはもっとその国で日本がどのように扱われているのかを発信していかなくてはいけないのだということが、よくわかった経験でした。Creative Commons: Some rights reserved by FeatheredTar
弊社にときどきいただくお問い合わせのひとつに、会社案内を送ってくださいとか留学のパンフレットを送ってくださいというものがあります。特にご両親の方からいただくことが多いのですが、まだまだ日本人のメンタリティーには、しっかりした会社=印刷された会社案内やパンフレットという図式があるのだと思います。 弊社はすべてのお客様とのやりとりを電子データで行っています。ご請求書も資料もPDFでメールでお送りしています。パソコンが不得意で電子メールを持っていませんという方にも、「ではこの機会にメールのアドレスを取ってみましょう。」とお願いします。それはそのお客様(ほとんどの場合が若い方なので)にとって、インターネット上ですべてが進んでいくこれからの時代に慣れてほしいからです。スマートフォンではない携帯にしか慣れていない人は、英語という言葉の問題以外にITリテラシーという観点でもグローバル化の波に置いていかれています。せっかく世界に飛び出してみようと思ったら、ITの世界でもグローバル化を体験すべきだと思います。 また、紙の資料を用意しないもうひとつの理由は、グローバル化のもうひとつの波である「環境問題」に少しでも貢献したいからです。私が留学していた90年代前半は世界全体の問題として環境問題が取りあげられた最初の時代です。ですから私自身、日本に帰ってきて当時勤務していた文具メーカーですぐに環境対策室という部門を設立してもらって、会社としての指針を作ってもらいました。日本という国は、紙を作るために世界の森林を大量に伐採してきた歴史があります。実はオーストラリアの森林も日本の製紙会社によって伐採され住民から非難されていました。 多くの留学会社が、世界の学校の単なる紹介のためにパンフレットを印刷しています。私たちのWEBサイトは、他の会社の紙の情報の何倍もの情報をWEBサイトに載せていますし、そのような部分で徹底的に無駄を省いているので、手配料無料、現地サポート無料ということを実現できています。オーストラリアに留学をご希望される方で、この頃増えているのは、日本に未来に不安を感じてという理由の方たちです。
20〜30年前は、あたかも日本が世界を動かしていたくらいの勢いがあったのに、どうしてこんなことになってしまたのでしょうか?理由は様々あるでしょうが、私が日本の悪しき文化として定着してしまっていると思うのは「先送りの文化」というものです。大切な問題も今は判断しないということが、まるで大人の選択かのように扱われてきて、本当はバブル期のあの頃に解決をしていれば、今はこんなに大きな問題ではなかったことが、20年も先送りされて、次の世代に大きな負担を強いています。
しかし、それはもう多くの方が指摘していることなので、私が今更話をしてもあまり意味がないのですが、私が危惧をしているのは、その「先送る文化」が若者のマインドにも浸透してしまっているのではないかということです。もし、私が今、20歳だったら絶対に海外に飛び出していくと思うのです。10年後、20年後の日本の未来を憂いている暇があったら、飛び出した方が絶対に幸せになる可能性が高いのに、なんとなく意思決定を先送りしてしまっている若者が多い気がします。 社会は自分の思い通りにはならないし、これからはさらに重要な問題は先送りされて悪くなっていくでしょう。しかし人生は自分の判断でどうにでも変えられます。先送りはする必要ないと思います。私の住んでいる街の議会選挙も今週末に近づき、JRの駅でも多くの候補者の方たちがビラ配りや挨拶をしています。しかし、通行する人々はほとんどビラも手に取らないし、候補者の名前も残念ながら誰一人覚えていません。それなのに、朝早くから夜遅くまで駅で頭を下げている候補者を見ていると、マーケティング的に間違っているとしか思えないのです。哀れみで投票をしてくれる人もいないでしょうし、この時間をもっと別の時間に使ったらと思います。
日本に戻ってきました。
成田空港へは、九十九里浜の方向から降りていくのですが、いつもなら道路の明かりや車の列がよく見えるはずなのに今回は、車の量も圧倒的に少ないと感じました。 成田空港内も節電のため、薄暗く、とても寂しい感じがしました。 ただ、この薄暗さは、最初は違和感を感じるのですが、ヨーロッパの空港、例えばウィーン空港やストックホルム空港のような地味な空港の雰囲気にも似ていると思いださせてくれました。そう言った意味では、慣れてしまえばこのくらいの暗さは全く問題なかったのです。 それよりもこの節電のために、日本社会がヨーロッパ的な大人の世界(至れり尽くせりではないということ)に近づくきっかけになると、ポジティブに考えていくべきなのだと思いました。がんばっていきましょう。言葉が出ない。不安で眠れない。
戦後生まれの私たちが初めて体験する国家の大きな危機に、多くの人たちがどうしていいのか分からない状況です。 きっと国民から、世界から、多くの寄付が集められていくことでしょう。もちろん、これで十分ということはないでしょうが、それよりも大切なことは、若者には世界で稼いでほしいということです。もう年寄りたちは世界で稼ぐことはできません。だから国内の整備を頑張るしかありません。 しかし若者たちは多くの可能性を秘めているのです。だからその可能性を最大限に発揮してほしいと思います。それが長期的に見れば日本を救う唯一のことだと思うのです。世界に飛び出してください。ワーキングホリデーなら1年間学び、働くことができます。そして海外で稼いだお金を少しでも日本に還元してほしいのです。 現在の日本には資源が限られています。その資源の一番の節約方法は、若い人たちが海外で稼ぐことなのだと思います。